【男子ゴルフ】杉浦悠太・史上7人目のアマチュアV達成!過去には松山英樹も

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 1974年、シード選手制が導入され、現行システムに通じる体制が整い、約50年の歴史の中で、わずか6名だったアマチュア選手のツアー優勝者。今回新たに歴史に名を刻むアマチュア選手が現れました。大会を振り返りながら、杉浦悠太選手についても触れていきましょう。

ダンロップフェニックスで史上7人目のアマチュアV

 11月19日、男子ゴルフのダンロップフェニックス最終ラウンドが、宮崎市のフェニックスカントリークラブで開催されましたね。
 22歳のアマチュア、杉浦悠太選手(日本大学)は、最終日に4打差の首位から71で回り通算12アンダー、272でツアー史上7人目のアマチュアVを達成しました。21年マスターズ・トーナメント覇者の松山英樹選手、ブルックス・ケプカ選手(米国)などの有力選手を抑えての優勝となりましたね。

 ちなみに開催50回のダンロップフェニックストでアマチュア選手優勝は史上初だそうです。

杉浦悠太・アマチュアV達成の軌跡

  • 3歳  |父の影響でゴルフを始める
  • 2018年|高校2年生「日本ジュニア選手権」優勝
  • 2019年|JGAナショナルチーム加入
  • 2022年|「日本オープンゴルフ選手権」3位入賞
  • 2023年8月|「ダンロップフェニックストーナメントチャレンジinふくしま」優勝
  • 2023年11月|「ダンロップフェニックス」優勝

アマチュアVの難しさ

プロ選手とのレベル差

 プロ選手は日々のトレーニング、長年にわたる競技経験を積んできているでしょう。また飛距離や正確性、ショットの精度を高めるために多くの時間を費やしています。

 アイアンのスイングを例に挙げてみましょう。スイングの最下点が重要でプロ選手は最下点がボールの先にあり、バックスピンが掛かりやすくなるため、延びる軌道を描くことで飛距離が伸びると言われています。一方、アマチュア選手は最下点がボールの真下や手前にありすくい上げてしまう可能性が高く、飛距離が伸びないと言われています。

 ちなみに最下点とは、スイング軌道の最も下の部分でスイングをした時にヘッドが地面に擦れる地点のことです。このような技術の差がアマチュアVの難しさの一つと言えそうですね。

メンタル面の差

 プロ選手は非常に強いメンタルを持っています。そのためレッシャーの中でも冷静な判断を下し、集中力を維持することができるのでしょう。

 アマチュア選手のほうがプレッシャーに弱い場合があるようです。また、期待されてプロ選手へと転向した人でも、いつの間にか姿を消してしまうことがあるように

 メンタルの差が結果に直結することがあります。

経験不足

 ゴルフは繊細なスポーツであり、コースマネジメントや戦略的な判断が勝利につながることがあります。アマチュア選手はコースマネジメントに関する経験不足であることが多く、プロ選手は日々のプレーを通じてコースに慣れるだけではなく、異なるコンディションや状況に対応する経験も積んでいます。

 また、時間の限られるアマチュア選手と1年を通してゴルフを行っているプロ選手ではどうしても経験に差が出てしまうでしょう。

杉浦悠太のクラブセッティング

ドライバー

●パラダイム ◆◆◆(トリプルダイヤモンド)S ドライバー(8.5度)

●Speeder EVOLUTION(スピーダー エボリューション)7(重さ70g台、硬さX)

FW&UT

ミズノ ミズノプロ フェアウェイウッド(3番15度)

●Speeder EVOLUTION(スピーダー エボリューション)6FW (重さ70g台、硬さX)

ミズノ ミズノプロ ユーティリティ(3番19度)

●スピーダー TRハイブリッド

●ミズノプロ フライハイ ユーティリティ

アイアン

●JPX 923 TOUR アイアン(4番~PW)

ウェッジ

●VOKEY(ボーケイ)SM9 ウェッジ(52、58度)

パター

●オデッセイ Ai-ONE #5 CS

ボール

●PRO(プロ)V1x ボール

※クラブ調整のため、実際使用とは異なる場合があるようです。

これまでのアマチュア優勝達成者

倉本昌弘

1980年、中四国オープンで達成。25歳19日。

成績:優勝回数、日本ツアー:30回

        日本シニアツアー:3回。

石川遼

2007年、マンシングウェアオープンKSBカップで達成。15歳245日。

成績:世界ランク最高位:29位(2009年12月5日)

   賞金ランク最高位:日本ツアー1位(2009年)

松山英樹

2011年、三井住友VISA太平洋マスターズで達成。19歳251日。

成績:世界ランク最高位:2位(2017年6月18日)

   賞金ランク最高位:日本ツアー1位(2013年)、PGAツアー4位(2016-2017年)

金谷拓実

2019年、達成。三井住友VISA太平洋マスターズで達成。21歳178日。

成績:優勝回数、日本ツアー:4回

        アジアンツアー:1回

中島啓太

2021年、パナソニックオープンで達成。21歳94日。

成績:優勝回数:日本ツアー3回

蝉川泰果

2022年、パナソニックオープン・21歳257日、日本オープ・21歳285日で達成。

成績:優勝回数:日本ツアー3回

まとめ

 50年の歴史の中で、7人しか達成していない日本ツアーのアマチュア優勝。一流のプロ選手に交じりトーナメントを戦い抜くことは、想像を絶するプレッシャーがあったと想像されます。

 限られた時間の中で技術を習得し、経験やメンタルの壁を乗り越えて、見事優勝を果たした杉浦悠太選手のこれからの活躍に期待したいですね。

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